今回は日本有数のスキーリゾート、岩手県の安比高原にある「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」に行ってきました。
安比と書いて「あっぴ」。盛岡駅から安比高原駅まで花輪線というローカル線(←2〜3時間に1本しかない!)で1時間、さらにそこから送迎車を頼まないと辿り着けないというなかなかの立地。
で、雪もない季節にどうしてそんな山奥に行くのかって?
うーーん、それは、、、そこに5つ星ホテルがあるから、ですかね。
岩手県だけど八戸(青森県)からも意外に近い
実は、今回は最初から安比が目的地だったわけではなく、とある日曜日に「TOHOKU EMOTION(東北エモーション)」に乗ることになったのが事の始まり。
(例によって長くなるので、早くホテルの様子が知りたいという方は読み飛ばして下さい。上のメニューをクリックするとリンク先に飛びます。)
TOHOKU EMOTIONってのは青森県の八戸駅と岩手県の久慈駅の間を走っているJR東日本のレストラン列車で、
- 往路(ランチ付き):八戸11:06→久慈13:02
- 復路(スイーツ付き):久慈14:18→八戸16:01
というスケジュール。
新幹線を使えば東京から日帰りできるけど、せっかくなら八戸周辺に前泊して土日の一泊二日で行きたいなと。
で、ふと思い出したのが安比高原にできたIHG系ホテル3軒。
- ANAクラウンプラザリゾート安比高原
- ANAホリデイ・インリゾート安比高原
- ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート
なかでも2022年2月にオープンしたインターコンチネンタルは、既存ホテルのリブランドではなく正真正銘の新規開業ホテル。しかも全室クラブフロア扱いでラウンジアクセス付きだそうで。
調べてみると、安比から八戸まで車なら1時間ちょっとと意外に近い。コレだ!ってことで早速ポチっと予約。
ということで、レストラン列車の前に安比高原を目指すことになったのでした。
ここまで来て見ずには帰れない「松尾鉱山」
そんな経緯もあって、今回は花輪線に乗ることもなく素直にレンタカーで安比高原に向かうことにした金坊。
せっかく安比まで行くなら、ということで、ちょっと寄り道して松尾鉱山跡を見に行くことに。
八幡平の中腹に戦後間もない頃の鉄筋コンクリートのアパート群が残っていて、陸の軍艦島と言われてる場所。
松尾八幡平IC方面から八幡平アスピーテラインを山頂に向かって登って行くと、半分くらい登ったところに「←旧松尾鉱山新中和処理施設」って看板が出ているのでそこを左折。左折できそうな場所は他にないので、迷ったらとにかく曲がればOKです。
ひと気のない道を進んで行くと、右側にその姿が見えてきました!
路肩に車を停めて振り返れば、そこはモヤに包まれた異空間。しんと静まり返った草むらの奥に何棟ものアパート群が聳え立っていて幻想的な雰囲気です。
今はアパート以外何もないけど、当時は東洋一の硫黄鉱山とそこで働く人たちが暮らす鉱山都市がこの一帯に広がっていたそう。
ここは本当におすすめスポットです。
APPI改め「安比バレー」へ
さて、松尾鉱山を見た後は一路インターコンチネンタルを目指します。
と思ったけど、またちょっと寄り道して安比高原駅を見物。周囲に店どころか家一軒すらない無人駅なのに、国道から駅前に入る道がものすごく綺麗に整備されていて、広い歩道には外国の子供たちが連れだって歩いてる!?
なんでも、この安比高原駅の正面にハロウインターナショナルスクールというイギリスの名門校を誘致したそうで、これもIHG系3ホテルの開業と同じく「安比バレー構想」の一環とのこと。
安比=APPI=昭和のスキー場という古い考えは改めねばいけませんな。どうもこの八幡平一帯は栄枯盛衰の激しい土地柄のようで。
さあ、今度こそインターコンチネンタルへ。
場所はクラウンプラザの奥。ちょっと分かりにくいけど、クラウンプラザの入り口を通り過ぎてすぐ左側にあります。
カーナビにインターコンチネンタルもクラウンプラザも出てこない場合は昔の名前「ホテル安比グランド」で検索しましょう。
知らないと損する!ラウンジでアフタヌーンティー
いろいろ寄り道したけど、なんとか14時すぎにホテルに到着。ラウンジでウェルカムシャンパンをいただきながらチェックインします。
チェックインが終わったら客室へ、、、ではなく、そのままラウンジでアフタヌーンティー!
このアフタヌーンティーは宿泊者には無料で提供されるもの。さすがはインターコンチネンタル。
もちろんお茶も豊富に。
ただ、ここには知らないと損する重要な注意点があるのです!
それは、このアフタヌーンティーが提供されるのは13時から15時の間だけということ。チェックインが15時だからといって、15時以降に到着したのではこのサービスは受けられません。皆さん、くれぐれも遅刻なさらぬよう。
ANAインターコンチネンタル 安比高原リゾートの客室
アフタヌーンティーが終わって今度こそ客室へ。
この日金坊が泊まったのは3階の307号室。プレミアムツインのテラス付きというカテゴリーの客室です。
プレミアムルームには「テラス付き」と「プライベートガーデン付き」という二つのタイプがあるんだけど、眺望がいいテラス付きが断然おすすめ。若干安いし。
プレミアムルームの客室はかなり広めで余裕のある作り。一番安いクラシックルームが38.3平米でこちらは68平米とかなりの差。値段の差もそれなりにあるので一概にどちらがいいとは言えないけど、プレミアムルームの満足度は高いかと。
そして何よりこのヒノキのビューバス!今は一面の緑だけど秋の紅葉や冬の銀世界も良さそう。クラシックルームにはこれが無いので、やっぱりプレミアムルームのテラス付きが最強かな。
17時からはイブニングカクテル
17時からはカクテルタイム。希望の席に座りたいなら17時より前にラウンジへ入りましょう。お酒が提供される17時から急に混みだすので。
お酒のメニューはこちら。ちなみに金坊はキューバリブレを選択。明るいうちから飲むのに一番罪悪感がなさそうだったから。
カクテルタイムが始まる17時以降、12歳以下の子供連れの場合はラウンジ利用不可とのこと。でも、スタッフにお願いすれば部屋に持ってきてくれるそうなのでご安心を。
白露での朝食
翌日の朝食ももちろん無料。6:30から10:30までラウンジの隣にあるレストラン「白露」で提供されます。
ブッフェの他に、メニューから選べる卵料理や和定食、スフレパンケーキ、ワッフル、フレンチトーストなどもあります。
6:30に一番乗りして、まずは安比高原の生ハムがのったエッグベネディクトを注文。
そして、限定20食のとろろ旨だし倉膳。旨し。
食後はコーヒーを飲んで一服。名残惜しいけど8時過ぎには八戸に向けて出発です。
TOHOKU EMOTION
おまけでTOHOKU EMOTIONの話も少し。
八戸駅でレンタカーを返して、まずは往路の久慈行きに乗り込みます。駅では駅員さんが横断幕を掲げての記念撮影サービス。
東北の復興支援の願いを込めて運行を開始したこの列車、いろんな人がおもてなしに参加してくれてます。
ランチは列車内とは思えない想像以上にちゃんとした食事。お酒も飲み放題。
車掌さんが観光案内もしてくれて、ここぞというビューポイントでは列車が減速するサービスも。
途中の海岸では地元の人たちが列車に向かって大漁旗を振ってれてました。テレビで見たことあるけど生で見るとやっぱり感動。奥のドラム缶には「ありがとうJR」の文字。
列車はあっという間に終点の久慈駅に到着。しばし駅周辺をぶらついた後、復路のスイーツ列車に乗車します。
朝から食べすぎ飲み過ぎでもうお腹いっぱいのはずなのに、なぜかスイーツ全種盛りを追加発注してしまった金坊。
心もお腹も満たされて、八戸からの帰路につきました。
あ、新幹線まで時間あったので、八戸の名所「八食センター」へさらに食べ物を探しに行ったのは内緒。
各旅行サイトの宿泊料金
各旅行サイトの最新の割引料金はこちらでチェックしてください。
おわりに
いかがでしたか?このブログは、金坊が実際に行って「良かった!」「また行きたい!」と思った場所だけを実体験をもとに紹介する旅ブログです。
あくまでも個人的な体験にもとづいていますので皆さんも同じ体験をできるとは限りませんが、このブログでは実際に行ってみたからこそ分かる見どころや楽しみ方を書いていますので、参考にしていただければ幸いです。
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