今回は、北海道初のNIPPONIA(ニッポニア)として2021年4月にオープンしたNIPPONIA HOTEL 函館 港町に行ってきました。
築100年以上の煉瓦造りの倉庫をフルリノベーションして誕生したスタイリッシュなホテル。歴史的建造物に宿泊できちゃうオススメのホテルです。
例によってホテルにたどり着くまでのムダ話が長いので、手っ取り早くホテルの様子を知りたい方は目次をクリックして読み飛ばして下さい!
北海道新幹線で函館へ週末旅行
「はぁ~るばる来たぜぇ、函館へ~」とサブちゃんも歌っていたように、函館といえば遥か彼方の土地というイメージ。
それが2016年に北海道新幹線が新函館北斗まで開業して、ついに函館も東京から一泊二日で気軽に行ける場所になりました。(片道4時間半を「気軽」と感じるかどうかは人それぞれとして)
金坊も週末にふらっと新幹線に乗って函館旅行してみたいな、と思ってたんだけど、開業後の混雑が落ち着いたらとタイミングを見計らってるうちにコロナ禍に。気が付けば開業から何年も経っちゃったけど、とある週末、ついに東京駅から新幹線に乗って函館を目指すことになりました。
グランクラス料金を安く済ませる裏技?
函館には行ったことあるけど新幹線で行くのは初めて。ここは奮発してグランクラスに乗っちゃいましょう。
参考までに、東京から主要駅までのグランクラス料金はこちら。(別途、運賃および特急料金が必要)
東京→仙台 | 351.8km | 1時間30分 | 9,430円 |
東京→盛岡 | 535.3km | 2時間10分 | 10,640円 |
東京→新青森 | 713.7km | 2時間58分 | 11,840円 |
東京→新函館北斗 | 862.5km | 3時間57分 | 17,780円 |
※時間は「はやぶさ7号」の所要時間
た、高い、、、
うーん、新函館北斗だけ異常に高い。というか、見方によっては新青森が安いような?
タネを明かすと、もともと遠距離逓減制で距離の伸び幅に比べて料金の上がり幅はかなり小さく抑えられてるんだけど、新青森の南と北で会社が違うので、会社ごとに別々に計算して合算してることが原因。(厳密には一定額を割り引いて合算)
そういうルールなんだから仕方がないとはいえ、だったらグランクラスは新青森までにして、浮いたお金で美味しいものでも食べた方がいいんじゃないかと考えた金坊。もともと乗る予定だった「はやぶさ7号」の一本前の「はやぶさ5号」のグランクラスで新青森まで行って、そこで後からくる7号に乗り換えることにしました。
ということで土曜日の朝、7:32発のはやぶさ5号で東京駅を出発。
混雑する7号に比べ、新青森行きの5号は空いているのもメリット。実際に乗ってみるとグランクラスはほぼ貸切状態でサービスも独り占めでした。裏技でもなんでもないけどオススメです。
Suicaが使えない新函館北斗駅でスムーズに乗り換える方法
さて、新青森で無事はやぶさ7号に乗り換えたものの、グランクラスでの飲酒が響いて青函トンネルの記憶がほとんどないまま12:17に新函館北斗駅に到着。北海道に来た実感が全然ないけど、ともあれ、ここで在来線に乗り換えです。
気をつけないといけないのは、ここから先はSuicaなどの交通系ICカードが使えないということ。(←新幹線で函館に行くときの一番の落とし穴)
函館までのきっぷを持ってる場合は関係ないけど、「新幹線eチケット」とか「トクだ値5%OFF」「トクだ値25%OFF」みたいなICカードに紐付けて乗車するタイプの割引チケットは新幹線区間のみ有効なので、別途、新函館北斗から函館までの乗車券を買わないとダメ。
これを知らずに改札口で慌てて券売機の列に並んでるようでは、接続する函館ライナーに乗れない可能性も。少なくとも混雑時は座席を確保できず、函館まで立って行くはめになります。
ちなみに、この新函館北斗からの乗車券は新函館北斗駅まで行かなくても最寄りの駅の「指定席券売機」で買える(乗車券単体で購入できる)ので、出発前に買ってから出かけましょう。先の日付のきっぷも買えます。
函館駅周辺で絶対外せない函館グルメ(前編)
あらかじめ函館までの乗車券を持っていた金坊は、無事に函館ライナーに乗り換えて予定通り12:50に函館駅に到着。まずは腹ごしらえを。
この時間ならまだ朝市の店も開いてるので、人気の「きくよ食堂」で海鮮丼を食べるも良し、「むらかみ」でうに丼を食べるも良し。
そんな中、金坊が最初にオススメするお店は、
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ラッキーピエロです!
オススメその1:ラッキーピエロ
函館らしさは微塵もないけど函館に来ないと食べられないのがラッキーピエロ。函館に来たなら一度は食べるべきです。
金坊も函館最初の食事はラッキーピエロの名物「チャイニーズチキンバーガー」と決めていました。
駅前のフォーポイントバイシェラトンホテルと朝市の間の通り(開港通り)を進むと、すぐに左手に黄色い派手な看板が見えてきます。そこがラッキーピエロ函館駅前店。
座席はファミレス風だけど、最初にカウンターで注文・支払いするファストフード店スタイル。
外の通りは人影まばらだったけど、2階に上がると店内は結構混んでいて、入口扉の辺りまで注文待ちの行列ができるほどの賑わい。それでも、注文してから席に着くルールでどんどん回転していくので、席に座れないということはありません。
この日は30分ほど待ってチャイニーズチキンバーガーをゲット。
ま、あまりにも行列が長いようなら、先にホテルに荷物を預けてから最寄りの店に行くの方がいいかも。
参考までに観光地周辺にある店舗の案内を。NIPPONIAに泊まるならマリーナ末広店が近くて便利です。(注:このチラシに載ってない郊外の店舗もたくさんあります)
残りのオススメ函館グルメについては、また後ほど。
NIPPONIA HOTEL 函館 港町にチェックイン
さあ、チャイニーズチキンバーガーで満腹になったところで、いよいよホテルに向かいます。ラッキーピエロから開港通りをそのまま歩いて、だいたい12〜3分でNIPPONIA HOTELに到着。
駅前から十字街まで市電に乗る手もあるけど、どっちも微妙に離れてるし、トータルの時間は歩いた方がむしろ早そう。荷物が多かったり、天気が悪いときは、素直にタクシーに乗るのが無難かと。
こちらがホテルの入り口。レストランの入り口を兼ねているので、、、というかレストランにしか見えないけど、かっこいい。
内部は手前が吹き抜けのレストランスペースになっていて、奥2/3くらいが客室という細長い構造。客室部分は倉庫の内側にピッタリ嵌まるように2階建ての建物を新築した感じ。
その後付け部分に安っぽさは全然なくて、ライトアップされた古い柱や煉瓦の内壁を望みつつ、室内は完全に現代の高級ホテルでした。「ナントカ(←名前忘れた)っていう世界的に有名な建築の賞を取ったんですよ」とホテルの方が教えてくれたけど、それも納得。
金坊が泊まったのはVMGグランド(ツイン)というタイプの107号室。このホテルの客室は101号室から109号室まであって、105〜109号室の5室は2階になります。
2階の客室は天井が屋根の形に合わせて斜めに切り取られた形状。とはいえ十分な高さがあるので圧迫感や狭さは感じません。
バスルームからは窓越しにライトアップされた倉庫の内壁が見えるので、改めて歴史的建造物に泊まってることを実感。それでいてバスルーム自体は洗い場もバスタブもゆったりとした造りで快適です。
こちらは翌朝に撮影したホテルの側面の写真。屋根に取り付けられた小さな窓が2階客室の明り取りの窓です。もともと景色の良い立地でもないので、1階、2階とも外の景色を見るより倉庫の内部を見て愉しめるような造りになってます。
今回は2食付き【お部屋ドリンク飲み放題】というプランをReluxで予約。最初は別の某有名予約サイトで同じプランを予約してたんだけど、Reluxで割引クーポンが配布されてて安かったので、Yaho、、違う、某予約サイトの方はキャンセルさせてもらって取り直しました。
レストラン「ルアン」でのディナー
お待ちかねの夕食はレストラン「ルアン」で。
ルアンは宿泊客でなくても利用可能なレストランです。この日は一人で食事に来ているお客さんもいました。
ディナーはA、B、Cの3つのコースがあって、2食付きの宿泊プランでは魚料理2品がメインの「ディナーB」というコースが提供される模様。(追加料金で肉料理を追加することも可)
- メロンのスープ
- 函館烏賊の優しいポワレ トマトのクーリ
- 近海の海の幸 ジュレ仕立て
- とうきびのポタージュ
- 鰤のグリエ タプナードソース 夏の香りの野菜と共に
- 時鮭のカダイフ包み 貝のジュのソースと野菜のヌイユを添えて
- ブルーベリーと函館牛乳のヨーグルトのパルフェ ラベンダーの香り
- パン
- 珈琲または紅茶
メニューは函館の海の食材を中心とした北欧風のフレンチ。函館で海鮮というと和食のイメージだけど、こんなふうに軽めのフレンチで味わえるのは貴重。
デザートの後にはコーヒーと一緒に小菓子のサービスもあって、たっぷり2時間かけてディナーを満喫しました。
食後、今回は【お部屋ドリンク飲み放題】のプランだったので部屋に戻って飲みなおします。
「お部屋ドリンク」といっても冷蔵庫の中の飲み物だけでなく、日本酒からワインまでメニューから好きなものを選んで飲み放題。金坊は地元の「ななえシードル」をボトルごといただきました。
お酒のお供にシェフ特製のこんなプレートもサービスされます。
この【お部屋ドリンク飲み放題】プランではレストランで注文する飲み物は有料。だけど、全部無料になる【オールインクルーシブ】プランは料金の差がかなりあるので、こっちの方が断然お得感は大きいです。
ちなみに金坊が泊った日の料金差は2万円ほどでした。(追加で払った夕食時の飲み物代は二人で4千円ちょっと)
噂の朝食
翌日の朝食。こちらのホテルは朝食の評判も良いので楽しみにしてました。
この日の朝食メニューはこんな感じ。(料理名は全て金坊の想像です)
- 魚の出汁の野菜スープ
- 函館牛乳、いちこビネガー
- パン3種
- バター4種(鮭、海苔、たらこ、プレーン)
- 自家製スモークサーモンとポテトのサラダ
- サーモンのパイ包み焼き、大根のピクルス、ザワークラウト、たまごのムース
- フルーツの盛り合わせ、さくらんぼのジャムとヨーグルト
- 珈琲
ホテルの朝食にありがちなアメリカンブレックファーストとは一線を画した料理たち。
4個ボール状のバターが出てくるところや、フルーツがアフタヌーンティーのようなスタンドで出てくるところなど、見せ場も盛りだくさん。噂に違わず、記憶に残る朝食でした。
ということで、あっという間にニッポニアの滞在は終了。
歴史的建造物に泊まれるということだけでもこのホテルに泊まる理由になるけど、やっぱり食事が良かったというのが金坊の印象。泊まるなら2食付きがおすすめです。
函館駅周辺で絶対外せない函館グルメ(後編)
食べ物の話ばかりですみません。帰りに立ち寄った金坊おすすめグルメを紹介します。
そんなのどうでも良いからNIPPONIA HOTELに少しでも安く泊まりたいという方は、下の方に予約サイトの情報があるのでそこまでサクっと読み飛ばしてください。
オススメその2:ハセガワストア
ハセガワストアはラッキーピエロと並んで有名な"函館でしか見かけない"ローカルチェーン店。元々コンビニ的な店らしいけど、観光地にある店は完全に「やきとり弁当」の専門店です。
駅前のフォーポイントバイシェラトンホテルのビルにも入っていて、駅弁代わりに買うのにも便利。
カウンターで注文すると呼び出しブザーを渡されるので、出来上がるまで外で待ちます。
金坊が行ったときは空いてたので10〜15分くらいでできたけど、混んでる時期は事前に電話で注文した方が安心かも。
オススメその3:千秋庵総本家
最後に紹介するのは、北海道では有名な「千秋庵」というお菓子屋さん。その総本家が函館にあります。五稜郭築城前からやってるという老舗中の老舗。
札幌市内や新千歳空港でよく見かけるのはここからのれん分けした「札幌千秋庵」。マルセイバターサンドで有名な「六花亭」もその札幌千秋庵から独立したお店ということで、元を辿ればこちらが本家。
これはもう、立ち寄らないわけにはいきません。
函館駅横のハコビバ(函館駅前横丁)という商業施設の中に千秋庵菓寮というイートインスペースを併設した店舗があります。
イートインは生ドラと緑茶のセットが450円〜500円というコスパの良さ。
そしてアイスコーヒーには千秋庵総本家を代表する銘菓「元祖 山親爺」が付いてくるのも嬉しいところ。飲み物だけでも満足できます。
各旅行サイトの宿泊料金
各旅行サイトの最新の割引料金はこちらでチェックしてください。
おわりに
いかがでしたか?このブログは、金坊が実際に行って「良かった!」「また行きたい!」と思った場所だけを実体験をもとに紹介する旅ブログです。
あくまでも個人的な体験にもとづいていますので皆さんも同じ体験をできるとは限りませんが、このブログでは実際に行ってみたからこそ分かる見どころや楽しみ方を書いていますので、参考にしていただければ幸いです。
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