今回は、湯布院御三家と言われる3軒の名旅館の中でもひときわ異彩を放つ「山荘 無量塔」に行ってきました。「無量塔」と書いて「むらた」と読みます。
そして翌日は、あの芸能人のご実家としても有名な臼杵の「山田屋」本店でふぐを・・・。ということで、金坊おすすめの大分グルメ黄金ルートを紹介します。
始まりは「ゆふいんの森」から
さて、湯布院へ電車で行くなら絶対に乗りたいのが「ゆふいんの森」号。オリーブグリーンの車体に金色の帯、ヨーロピアンなデザインのアレです。
「ゆふいんの森」号は博多駅が始発。9:24、10:24、14:35発の1日3本があり、由布院駅まで運転されてます。(うち1本は由布院経由で別府まで)
ただし、平日は10:24発の便が「ゆふ」号という普通の車両の特急になることもあるので予約時に必ず確認しましょう。
駅名は「由布院」という表記だから検索するときは気をつけて。
ということで、とある土曜日、金坊は羽田からJALの始発便で福岡空港へ。福岡空港から8:55の地下鉄に乗って9:00ちょうどに博多駅に到着しました。
羽田からはJALとANAとスカイマークの始発便がそれぞれ6:20~6:30の間に出ていて、これに乗ると大体9時には博多駅に到着できる算段。
始発便は遅れることも少ないので9:24分発の「1号」でも十分乗り継ぎ可能なところですが、金坊は念には念を入れて10:24発の「3号」を予約しました。なので、博多でゆっくり朝食をとってから乗り込みます。
博多から由布院までの乗車時間は約2時間。でも、途中で乗務員さんが車窓の見どころをアナウンスしてくれたり、写真撮影用のボードを持って車内を回ってきてくれたりするので退屈はしません。
あっという間の2時間という感じで由布院駅に到着しました。
ちなみに車窓の見どころは右側(D席側)に集中しているので、こだわる方はD席を。
晴れてると右側の席は眩しいけどね。
無量塔の送迎の活用法
駅には無量塔の方が車でお出迎え。ですが、車には乗りません。
こちらの宿は湯布院の中心部から離れた山沿い(というか山の中)にあるので駅から徒歩で行くことは不可能。なので、電車で行く場合は送迎をお願いすることになりますが、一旦宿まで行ってしまうと今度は街を散策しに出かけるにも車が必要に・・・。
そこで、迎えの車には「荷物だけ」載せてもらうのがおすすめ。そうすれば、チェックイン時間まで手ぶらで街中を散策できます。
金坊は途中でランチを食べたり、いろんな店を覗いたりしながら金鱗湖まで歩きました。
湯布院散策を十分満喫したら、無量塔に電話して送迎をお願いしましょう。自分の居る場所さえちゃんと説明できれば、その場所まで迎えのタクシー(もちろん無料)を呼んでもらえます。
いよいよ無量塔ワールドへ
タクシーに揺られること数分で無量塔に到着しました。敷地内には、客室の他にレストラン、美術館、ショップなどの建物が点在してますが、まずはこちらの大きな家(?)でチェックイン。
ここから無量塔ワールドが始まります。
チェックイン後、さっそく敷地内の探索へ。
最初に向かったのは、音楽がテーマの小さな美術館「アルテジオ」。入館料600円のところ宿泊客なら無料で見学可能です。
それに、美術館に併設されているチョコレートショップ「テオムラタ」とティールーム「テテオ」も必見。これらの3施設は17時に閉まってしまうので、1泊しかしないなら先に行っておきましょう。
お土産選びならセレクトショップの「臧拙(ぞうせつ)」もおすすめ。こちらは19時まで営業。
「臧拙」の奥には宿泊者専用の談話室があって、23時までコーヒーやりんごジュースなどのソフトドリンクを無料でいただくことができます。
明治の別荘
さて、この日金坊が泊ったのは、移築した古民家を丸ごと1棟使った「明治の別荘」という客室。4~8名用で、無量塔の中でも一番大きな客室です。
内部はいわゆる旅館という雰囲気ではなく、まさに明治の別荘そのもの。
人数が多くても大きな居間でゆったりと過ごせます。
寝室は2ベッドの洋室が2室、そのほかに寝室にもなる和室が2室あります。
だれがどの部屋で寝るか、部屋決めも楽しいよね。
トイレと洗面所・お風呂は2か所ずつ。
下の写真は間取り図の左上にある「浴室1」。洗い場も二つあって一人で入るには広すぎるくらい。ゆっくりと温泉を満喫できます。
夕食前にひとっ風呂浴びましょう。
お風呂からあがったら作務衣に着替えて夕食まで一服。冷蔵庫の中のビールやジュース、ミネラルウォーターも全て無料なので遠慮なく。
夕食は「茶寮 柴扉洞」の個室でゆっくりと
18時になったので作務衣のまま夕食へ。
一番最初にチェックインした建物、実はその大部分が「茶寮 柴扉洞(さいひどう)」という個室の食事処になってます。
食事処というと質素な感じだけど、そこは無量塔。広々とした個室のお座敷で、設えも高級料亭のそれです。宿泊客でなくても予約すれば食事だけ利用できるそう。
無量塔では泊まる客室によって夕食が部屋食になるか「柴扉洞」になるかが決まっていて、「東」「西」「昭和」「明治」の4室は夕食が「柴扉洞」で供されるとのこと。
料理は旬の素材を使った「山里料理」。
山里料理というと素朴な感じだけれども・・・、はい、そこはやっぱり無量塔。食の宝庫、大分の食材を存分に生かした懐石料理が出てきます。
食事のお供には大分の地酒「西の関」がおすすめ!
2時間半かけてゆっくりと食事。食べきれなかったご飯は夜食のおにぎりにしてもらいました。
食後は「Tan’s bar」で大人の時間
食後は有名な「Tan’s bar」へ移動。昼間はカフェとしても使われる「Tan’s bar」は、18時以降は宿泊客限定のバーに。暖炉の上にある巨大なスピーカーから静かにジャズが流れます。
金坊が行ったときは他にお客さんは誰もいなくて独り占めでした。
昼もいいけど、夜の雰囲気は格別!
ここでもコーヒーなどのソフトドリンクは無料。ただ、有料とは言ってもアルコール類も相当安めの値付けなので、むしろアルコール類の方がお得感はあるかも。
バータイムの営業は23時まで。夜は小学生以下のお子さんは入れないそうですが、子連れ旅行でも夜は早めに子供を寝かしつけて「Tan’s bar」で大人の時間を過ごすべき。
朝食は再び「茶寮 柴扉洞」で
翌朝、7時に再び「柴扉洞」へ。昨日と同じ個室に案内されました。
チェックイン時に朝食を和食にするか洋食にするか聞かれ、金坊は和食をチョイス。朝食も当然、無量塔クオリティーで何を食べても美味しいデス。
食後もゆっくりしたいところですが、後の予定があるのでフロントで帰りのタクシーを8:45にお願いして、一旦部屋に戻ります。
帰りはバスで別府へ
帰りはバス利用ということで、無量塔から無料送迎のタクシーで由布院駅前バスセンターまで。
タクシーの運転手さんの話によれば、送迎先が駅でもバスセンターでも金鱗湖でも、無量塔からタクシー会社には1回900円だかの定額が支払われるそう。
それで「超えた分払ってもらえればこのまま別府まで行ってもいいですよー」と言われたけど、瞬時にバス代との差額を計算した結果、丁重にお断り。
当初の予定通り、バスセンター9:05発の観光快速バス「ゆふりん」で別府を目指すことに。
そのまま別府まで行くのはもったいないので途中の海地獄バス停で下車。
別府の「地獄めぐり」でどれか一つ選ぶとすれば、やっぱり海地獄かな。一番映えるし。
海地獄を見た後は鉄輪温泉街を散策して、鉄輪温泉バス停から大分交通の路線バスで別府駅に向かいます。
フィナーレは臼杵まで足を延ばして「山田屋」のふぐを
11:16に鉄輪温泉を出たものの途中やや渋滞があり、30分弱かかって終点の別府駅前に到着。なんとか11:50発のソニック13号に乗り込みました。
大分で接続するにちりん11号に乗り継いで12:35臼杵駅下車。コインロッカーに荷物を預けて徒歩で「料亭 山田屋」を目指します。
5~6分ほどで目的地の「山田屋」に着きました。こちら、ミシュラン二つ星(2019年までは9年連続で三つ星!)の西麻布「臼杵ふぐ 山田屋」の本店であるとともに、globeのボーカルKEIKOさんの実家でもあります。
東京には西麻布の他に丸の内(丸ビルの35階)にも店があり、お値段は、
臼杵本店 <<< 丸の内 <<< 西麻布
となっていて、当然ながら臼杵が断然安いです。
あ、でも交通費込みなら丸の内の方が安いよね。
丸の内ならネット予約もできるし、そんなに混んでないから穴場かも?
そして値段の他にもう一つ、わざわざ臼杵まで行ってふぐを食べる理由があります。
なんと、、、臼杵ではふぐの「肝」が食べられるのです!
ふぐの肝を醤油に溶かして「てっさ」を食べれば、もう、毒にあたって死んでもいい(よくないけど)と思えるほどの美味しさ。これは絶対におすすめです。
各旅行サイトの宿泊料金
各旅行サイトの最新の割引料金はこちらでチェックしてください。
おわりに
いかがでしたか?このブログは、金坊が実際に行って「良かった!」「また行きたい!」と思った場所だけを実体験をもとに紹介する旅ブログです。
あくまでも個人的な体験にもとづいていますので皆さんも同じ体験をできるとは限りませんが、このブログでは実際に行ってみたからこそ分かる見どころや楽しみ方を書いていますので、参考にしていただければ幸いです。
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