今回は、2020年に改装・リブランドオープンした「壱岐リトリート 海里村上」に行ってきました。
海里村上といえばミシュランガイド5パビリオン獲得の高級旅館。それが全客室に源泉露天風呂を設置してパワーアップしたとなれば、もう鬼に金棒。
壱岐へは博多港から1時間ちょっと。離島といっても福岡からのアクセスが便利なので、本州方面からも1泊2日で十分行けちゃいます。
ということで、金坊の「海里村上」宿泊記を鉄板観光ルート案内とともにお届けしますので、参考にしていただければ幸いです。
壱岐へのアクセス
海里村上があるのは長崎県の壱岐島。
一応、空港もあって長崎空港から飛行機も飛んでるけど、九州本土との行き来には島民・観光客問わず福岡(博多港)から船を使うのが一般的。
本州方面からの旅行者は、
博多駅 <バス17分> 博多港 <船> 壱岐
というルートで行けば、まず間違いありません。博多駅から博多港までは路線バスが頻発してます。(飛行機利用の場合は、空港から地下鉄に5分乗って博多駅へ)
壱岐へ行く船は「ジェットフォイル」と「フェリー」の2種類があって、どちらも九州郵船という会社が博多⇔壱岐⇔対馬という経路で運航。
ジェットフォイルは壱岐まで片道4,800円で所要時間1時間ちょっと。フェリーだと値段は半分、時間は2倍という感じ。
帰省シーズンにジェットフォイルに乗る場合は事前に予約しておいた方が安心。ジェットフォイルは1か月前から九州郵船のサイトか電話で予約可能です。
フェリーは収容人数が多いから、予約しなくても大丈夫だと思うよ
それから、壱岐の港は「郷ノ浦港」と「芦辺港」とがあるけど、これはどちらに行く便に乗っても大丈夫。どっちの港でも大差ないです。
金坊は行きは郷ノ浦港着のフェリー、帰りは芦辺港発のジェットフォイルを利用しました。
壱岐のレンタカー事情
さて、金坊が乗ったフェリーは10:00に博多港を出て、12:20に郷ノ浦港に着きました。
郷ノ浦港の下船口では、レンタカー屋のオジサンが金坊の名前を書いたボードを持ってお待ちかね。
そう、今回は宿の無料送迎を断ってレンタカーを予約しておいたのです。
海里村上に泊まること自体が十分旅の目的になるので観光しないでもいいんだけど、もし壱岐で観光するならやっぱり車(レンタカーかタクシー)が必要になるかと。
じゃらんレンタカー バジェット・レンタカー スカイチケットレンタカーレンタカー予約はこのあたりで。
金坊はバジェット・レンタカーで予約。ちなみに、全国規模のレンタカー会社で予約しても、実際には提携してる地元のレンタカー屋さんで借りることになります。
で、建前上は港から営業所まで送迎ということになってるけど、金坊が行ったときは、迎えのオジサンにその場で料金(カード不可、現金のみ)を払って終わりでした。あとはそのまま港の駐車場に停まってる車に乗り込むだけ。
返却も営業所まで行く必要はなく、港の公共駐車場に置いて帰ればOKという大らかなスタイル。(給油した証明書と車のキーをダッシュボードに入れておく)
離島ならでは!これが本当の「乗り捨て」だね
とにかく気軽に借りられるし、島内は車の通行量も少なくて不慣れな人でも運転しやすいので、壱岐ではレンタカーもおすすめです。
壱岐で必見の観光スポット
で、壱岐での観光。
魏志倭人伝にも登場する島というだけあって、壱岐には遺跡や古墳や神社といった見どころがゴロゴロ。どこへ行けばいいのか迷ってしまうほど。
とはいえ、絶対見るべきなのは「原の辻遺跡」と「小島神社」の2か所だけなので心配なく。(←個人の見解ですよ!)
原の辻遺跡(一支国王都復元公園、一支国博物館)
ということで、金坊がレンタカーに乗ってまず向かったのは「原の辻ガイダンス」という遺跡の案内所。ここに車を停めて原の辻遺跡(一支国王都復元公園)を見に行くことができます。
が、金坊のお目当てはこの施設内にある「ひこひなもり」という食事処。
古代米のご飯が付いた定食は種類が豊富で値段も700円とリーズナブル。この店を薦めてる人あまり見かけないけど、なかなかの穴場です。
金坊は定食ではなく、壱岐産の牡蠣をつかったカキバーカー(ポテト、コーヒー付き800円)をチョイス。
カキフライってパンに合うんだ・・・新たな発見!
それはそうと、ここでは他に食事してるお客さんもいたけど、肝心の遺跡の方には観光客の姿は見えず・・・。ココだけの話、遺跡は高台の上にある「一支国博物館」から見た方が良いです。
小島神社(壱岐のモンサンミッシェル)
次に向かったのは、壱岐のモンサンミッシェルこと小島神社。車なら原の辻遺跡から数分で到着します。
このときは満潮に近い時刻。干潮になると手前側から鳥居のある島まで陸地が現れ、歩いて渡れるようになります!(翌日、干潮時の様子は後述)
そうこうしてるうちにチェックイン時刻が近づいてきたので、近くの「はらほげ地蔵」などを見て(説明は割愛)いよいよ海里村上へ。
もっと観光したければ、途中にある「壱岐の蔵酒造」で壱岐焼酎の酒蔵を見学したり、「鬼の窟古墳」に立ち寄るのもあり。
海里村上を堪能するためのポイント
15時ちょうどに海里村上に到着。車は正面玄関につければOKです。
エントランスの扉を開けると、正面に写真でよく見るあのイスが!おもわず「おお~!!」と声が出る景色。
そのイスに座って、お茶とお菓子をいただきながらチェックイン。
でも、座ってみると目の前は海じゃなくて原っぱだったけど・・・
その後、部屋へと案内されます。
金坊が泊まったのは3階の310号室。「コーナー和室」というカテゴリーの客室です。
一番安かったじゃらんnetで予約しました。
視界を遮るサッシや柵を最小限にしてあるので、目の前に海が大きく広がって見えます。
海里村上で予約したい客室は?
ここでちょっと客室の解説を。
海里村上の客室は全12室。全ての部屋に源泉露天風呂が付いてます。
- 海里スイート 源泉オーシャン露天【120平米】 ×1室
- ジュニアスイート 源泉オーシャン露天【115平米】 ×1室
- プレミアム和洋室 源泉オーシャン露天【82平米】 ×6室
- プレミアム和室 源泉オーシャン露天【82平米】 ×2室
- コーナー和室 源泉オーシャン露天【67平米】 ×2室
5つのカテゴリーに分かれていて、上に行くほど広さは広く、値段は高くなります。
じゃあ上の部屋ほど良い部屋なのか?というと、そう単純でもなく。
メインとなるプレミアム和洋室やプレミアム和室という客室は、全体の平米数こそ大きいものの、10畳×2部屋という造りで1部屋のサイズはさほど広くありません。
公式サイトに載っている間取り図を見ると、どうやら2つ分の客室をリノベーションして1つにしたと思われ、そのせいか水回りの配置もやや微妙。
その点、コーナー和室は15畳×1部屋というシンプルな造りで、琉球畳が敷かれた15畳の和室は広々として快適。源泉露天風呂のあるテラスも若干広めで断然こちらの方がくつろげます。
それでいて値段は他の部屋より1万円以上安く設定されているので、コスパ的にも超お得。
ということで、海里村上で一番おすすめの客室は、ズバリ「コーナー和室」です!
でも、予約が取りづらくなるから、こういうことは絶対ブログとかには書かない方がいいよね。(書いちゃったけど)
こちら、金坊が泊ったコーナー和室(310号室)のドアに貼られていた3階の避難経路図。
301が海里スイートで、302がプレミアム和室、305、307、309がプレミアム和洋室だと思うけど、部屋番号の飛び方からしても、中間の4室はもともと8室だったと思って間違いなさそう。
海里村上の温泉を満喫するなら
さて、部屋に着いたら休む間もなく作務衣に着替えて温泉へ。
午後便のジェットフォイルの到着が16時台ということで、それまでの時間帯は空いてるのでは・・・?という読み通り、誰もいない温泉を貸切状態で満喫できました。
海里村上には他にちゃんと貸切風呂もあるし、そもそも各部屋に源泉を引いた露天風呂があるけど、広い露天風呂を一人で独占するという贅沢はまた格別。
時間に余裕があれば、午前の便で壱岐入り→ランチ&観光→15時早々にチェックインして温泉一人占め、というプランがおすすめです。
ルームサービスのチェックも忘れずに
風呂上がりは部屋に戻って一服。
地元壱岐のISLAND BREWERYというメーカーのクラフトビールをいただきます。
部屋の冷蔵庫にはこのクラフトビールの他、みかんジュース、烏龍茶、炭酸水。それとは別に日田天領水のウォーターサーバーがあって、これらは全部無料。
お酒が足りない場合は、有料だけど、ルームサービスで頼むこともできます。
ルームサービスのメニューには「壱岐の塩アイス/人数分無料」などというお得情報もひっそりと掲載。気が抜けません。
海里村上の夕食
夕食は「ダイニング 玄」で。18:00から30分刻みでスタート時間を選べます。
金坊はもちろん一番早い18:00を指定。しかも、17:55くらいに入り口の扉が開いたのでフライング気味に一番乗り。
季節的に夕陽を見ながらとはいかなかったけど、カウンター越しに海を見ながらの夕食です。テーブル席もあるけど、二人なら断然カウンター席がおすすめ。
この日のメニューはこんな感じでした。
- 前 菜 唐墨大根 なまこ酢 トマト蜜煮 玉子味噌漬け 呉豆腐
- 焼 物 栄螺壺焼き
- 刺 身 須磨鰹 あおり烏賊 阿古屋貝貝柱 九絵
- 箸休め 梅紫蘇大根
- 温 物 九絵の煮つけ
- 鮑料理 黒鮑の炭火焼 しゃぶしゃぶ
- 肉料理 壱岐牛ステーキ
- 御飯物 ウニ炊き込みご飯 または 寿司 または 雑炊
- 汁 物 干し貝柱入り若芽スープ
- 香の物 浅漬け
- 水 物 苺大福
さすがは食の宝庫、なかなかのラインナップ。
お供には壱岐ならではの「プレミアム焼酎3種飲みくらべ」6,600円を。ドリンク類もソフトドリンク含め充実してます。
お造りのあたりで早くも日本酒へ。
重家酒造の純米吟醸「よこやまSILVER辛口7」をグラスで。1,320円。
鮑で一杯、壱岐牛でまた一杯、、、ここは竜宮城か?というくらい贅沢な時間。壱岐にもこんな日本酒があったとは!
焼酎3種飲みくらべで一番美味しかったのも重家酒造のものだったし、重家酒造は要チェック。
かなり満腹の状態で迎えたシメのご飯は3種類からの選択式。悩んだ末に金坊は「ウニの炊き込みご飯」を選択。結果は大正解。(←たぶん他も正解)
そして、最後に出てきたのが自家製の苺大福。
この苺大福が美味しいのなんのって。もう横っ面ぶん殴られたくらいの衝撃。
これまで食べてきた甘いだけの苺大福は何だったんだ・・・
食後は誰もいないライブラリーでゆっくりコーヒーを。
そんなこんなで壱岐の夜は更けていきました。
海里村上の朝食
翌朝、といってもまだ真っ暗だけど、朝食へ。
海里村上の朝食は7:00から。
またしても一番乗り。カウンター席に案内されました。
朝食のメニューはこちら。
- 海里特製野菜ジュース
- サラダ 生野菜サラダ
- 御惣菜 味鶏卵の玉子焼きゆべし添え 蕪あられ餡かけ 鰤幽玄焼き じゃこピーマン 壱岐牛きんぴら 青菜お浸し 香の物
- 造 り 烏賊そうめん
- 揚 物 鮑と季節野菜の天婦羅
- 御 飯 釜炊きご飯
- 汁 物 酒粕の味噌汁
- 水 物 地物フルーツ
野菜ジュースを飲んで待っていると、木箱に入ったおかず一式が運ばれてきます。そこに目の前のカウンターで揚げたての鮑の天婦羅がセットされて完成。
見た目にも美しく、あっという間に完食。ごちそうさま。
そうこうしてるうちに夜も完全に明けました。
食後は部屋に戻って、テラスの露天風呂にでも浸かりましょうか。
壱岐の観光(復路編)
9:30、名残惜しくもチェックアウト。
早めにチェックしたのは、昨日の宿題になっていた干潮時の小島神社を見に行くため。
干潮時の小島神社
ということで、こちらが陸続きになった小島神社!
前日に満潮時の様子を見ていたので、感動もひとしお。満潮・干潮の時刻は気象庁が公開してる潮位表なんかで事前に確認できるので、それをもとに計画立てるのがおすすめ。
さあ、あとはいよいよ帰るだけ。芦辺港に車を置いてジェットフォイルに乗ります。
が、その前に腹ごしらえ。
芦辺港の目の前にある「味処うめしま」でランチにします。
壱岐牛なら「味処うめしま」
壱岐で壱岐牛食べようと思ったら、まず大抵の人はこの「うめしま」に行くそうで。ランチでも予約できるので、船の時間に合わせて予約しておきましょう。
メニューはランチの定食からステーキ、焼肉まで各種揃ってます。
金坊はサーロインステーキ3,980円を注文。サーロイン180gに添え野菜、ライス、スープ、サラダ、コーヒーが付きます。
なかなか満足度の高いランチでした。レンタカーなしで行けるので、送迎利用の人も行きか帰りに「味処うめしま」でのランチを組み込むのが良いかと。
海里村上でも壱岐牛出るけどね。
各旅行サイトの宿泊料金
各旅行サイトの最新の割引料金はこちらでチェックしてください。
おわりに
いかがでしたか?このブログは、金坊が実際に行って「良かった!」「また行きたい!」と思った場所だけを実体験をもとに紹介する旅ブログです。
あくまでも個人的な体験にもとづいていますので皆さんも同じ体験をできるとは限りませんが、このブログでは実際に行ってみたからこそ分かる見どころや楽しみ方を書いていますので、参考にしていただければ幸いです。
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